マニュアル車はオートマチック車と違って単純にアクセルを踏めば走り出す!
という物ではなく発進させるだけでも慣れてない人にとっては大変です。
そこでこの記事ではMT車の発進方法からギアチェンジ、坂道発進や停車時の注意点などを総まとめしていきます!
私自身は18歳で免許を取って初めての車がMTで、その後もMTに乗り続け10年以上は運転しています。
リアルな体験談や思うことなども交えながら解説していきますので、教習所に通っている方や久しぶりにMTに乗ろうと考えている人の参考になれば幸いです。
目次
マニュアル車の運転方法をまとめ!
エンジンをかけよう
何はともあれATであろうとMTであろうとエンジンをかけないと車は動きませんが日本で発売されているMT車のエンジンの掛け方は以下の手順になります。
- サイドブレーキ(パーキングブレーキ)が掛かっていることを確認する
- ギアをニュートラルにする
- クラッチペダルをしっかりと踏み込む
- 踏み込んだままキーを捻るorプッシュボタンでエンジン始動
- クラッチペダルを放す
これでブルルンと始動しますが、クラッチペダルを踏まないとエンジンがかからない仕組みのことを、クラッチスタートシステムと言います。
では何故、地味に面倒なシステムが採用されているかというと???
マニュアルトランスミッション車向けではない不適切なリモートエンジンスターターを取り付け、傾斜地などでギアを入れたまま駐車している状態でこれを使用すると、パーキングブレーキを正しく掛けていても車が動いてしまう。これによる交通事故が多発し、日本では1999年 (平成11年) 7月から積載量2トン以上のトラックや特殊自動車などの例外を除いた新車MT車への取り付けが義務付けられた。
車の外からリモコンでエンジンを掛けたときに、ギアが入っていると予期せぬ事故が発生するリスクがあり実際に死亡事故も起きてしまったので義務付けられたということです。
発進させる
エンジンが掛かったら次にやることは車を動かすこと!サイドブレーキは解除しているものとしてカンタンに手順だけをまとめると。。。
- クラッチを踏みギアを1速(ローギア)に入れる
- アクセルペダルをゆっくりと踏み込む
- +クラッチペダルはゆっくりと放していく(半クラッチ)
- 車が動き出したら半クラッチから徐々にクラッチペダルから足を離す
という感じですが、言葉で説明するのが非常に難しいです(。´Д⊂)
理想的なのは実際のMT車で何度も何度も試すのが良いのですが、教習所でもなんだかんだ教官には冷たい目をされますし、家族や友達の車でもクラッチが磨り減るのは目に見えているので冷たい目をされます。。。
ということで少しでも早く覚えたい方は動画をご覧下さい。
初心者はエコモードがおすすめ
MTに慣れてない方に多いのがアクセルペダルの微調整になれてないせいで、強く踏み込みすぎてガツン!と発進させてしまうパターン。。。
ですが最近はMT車でも燃費向上を目的としたドライビングモード(エコモードやグリーンモード)がありますね。
このモードにするとアクセルペダルを踏み込んでも、ゆっくりとした反応になり加速が鈍くなります。
すなわち微調整しやすくなるので、車にエコモードがあるなら是非ONにしてみましょう!
スムーズに発進するコツを掴みやすくなりますのでオススメです。
逆にスポーツモードにしてしまうと急発進・急加速しやすくなり初心者の方だと大変危険ですので、絶対にやめておきましょう。。。
スポーツモードがあるようなホットハッチバックやスポーツカーは、ただでさえパワーがあるのでスポーツに入れてしまうと暴れ馬になりますよ!
シフトアップのギアチェンジ
無事に1速ギアにしっかりと入ってアクセルペダルだけで進むようになったら、さっそく2速にいれないといけません!
1速はほぼ発進のためのギアなので、10km/h~20km/hぐらいになったら2速に入れてOK。
ギアチェンジの基本的な手順としては
- クラッチペダルを踏み込む
- ギアをシフトアップさせる
- クラッチを離す
という流れで半クラッチは基本的に必要ありませんが、1速から2速でクラッチペダルを思いっきり離すとショックが出ることが多いです。
発進のときほど半クラッチを持続する必要はありませんが、スムーズに繋ぐイメージを持ちながらクラッチペダルを離していくとショックを無くすことができます。
3速から4速、4速から5速、、、のギアチェンジにしても太股から動かしてクラッチペダルを思いっきり離すとショックがでますから、徐々に素早くという感覚で離せば良いのかなと思います。
どうにも言葉では上手く説明できませんが。。。とりあえず言えることは
慌てる必要はありません!ということ。
シフトアップするときにクラッチを踏んだら即ギアを上げて、即クラッチを繋ぐというレーシングドライバーのように電光石火の如く行う人がいますがシフトショックが大きくなりますし、車にとっても良くありません。
むしろ街中でスムーズに運転、クラッチをいたわる優しい運転をしたいなら各手順で一呼吸置くぐらいで丁度良いとおもいます。
ちなみに輸入車で採用が多いデュアルクラッチの変速時間は早いものだと0.02秒です。
3ペダルのマニュアル車では人間がどれだけ素早く操作しようと真似できない数値です、、、
コンマ1秒でも早くギアチェンジしたい人は2ペダルのデュアルクラッチの車種に乗って下さいね。
シフトダウンは回転数が重要
シフトダウンするときは回転数を合わせるのが重要です。
例えば
- ギア:5速
- 時速:50km/h
- エンジン回転数:2000rpm
で走っているとき、いきなり3速に落とすと単純に以下のようになるだけですが、
- ギア:3速
- 時速:50km/h
- エンジン回転数:2000rpm
3速・2000rpmで時速50km/hというのは普通に運転していたらあり得ない数値!
5速から落としたからこそ一時的に50km/hとなりますが、当然のことながら一気に車は減速していきます(x_x;)
この急な減速がシフトショックとなるわけですね。
ポジティブに考えるならエンジンブレーキを効かせたということになるわけですが、大きなショックを発生させてるわけで車には悪影響なだけです。。。
そこで大切なのが3速に入れる前にアクセルを空吹かしして回転数を合わせる(上げる)作業=ブリッピングですね。
- ギア:5速
- 時速:50km/h
- エンジン回転数:2000rpm
ここからスムーズに3速にシフトダウンするには、3速で時速50km/hの時の回転数まで上げる必要があります。
例えば普通に運転していて3速・50kmhのときのエンジン回転数が3500rpmなら、3速に入れる前に3500rpmまでブリッピングをして上げましょう!
- ギア:3速
- 時速:50km/h
- エンジン回転数:3500rpm
このように合わせてあげることで、3速に入れたとしても不自然な回転数ではないのでショックなくシフトダウンできるということです。
コツを掴むまではなかなか難しいですけど、ブリッピングが上手にできると更にMTが楽しくなるので是非練習してみてください!
当然のことながら以上の5速の条件から2速に落とすときは、もっとアクセルをふかして5000rpmぐらいに上げなければなりません。
と、ここまで解説してきましたが街中で安全に運転するうえでブリッピングは必須のテクニックかというとそうではありません。
ショックなくシフトダウンするだけなら、しっかりとスピードを落としてから低いギアに入れれば良いだけですからね(x_x;)
教習所でもスピードを落としてからシフトダウンするように教えられるはずです。
信号待ちや交差点での停車のとき
街中で運転していれば当然のことながら信号や交差点で止まって待つ状況が出てきますが、このときは状況を予測することが大事。
青信号→黄→赤となって止まったなら、すぐに青にならないことは分かりきっているので私はギアをニュートラルに入れてブレーキだけ踏んでます。
そして歩行者用の信号がパカパカしだしたり、反対の信号が黄色になったりしたらギアを1速に入れてクラッチを踏んでいつでも進めるように発進準備をして待つようにしています。
こちらが右折したくて交差点の中で待機するときも、基本的にはギアは1速に入れてクラッチを踏んだままにしています。
明確なルールはありませんが、安全第一に考えて周囲の車に迷惑が掛からないようにすることが重要です!
坂道発進
MT車の醍醐味といえば坂道発進!?ですが、教習所で教えてもらったとおりしっかりとサイドブレーキを引いて発進と同時に解除するという基本をしっかりと身に付けましょう。
サイドブレーキを使わずにアクセルペダルを強く踏み込んだり、左足クラッチ&右足ブレーキから電光石火のペダルワークでの発進などは危険なのでお辞めくださいね、
ただ最近はMTでも坂道から車が発進するまで後ろに下がらない機能が付いている車種が増えてきました。
ヒルホールドサポート、ヒルスタートアシストなど名称は様々ですけどね。
せっかく教習所で覚えたのに買った車についているとちょっぴり残念に思えるかもしれませんが(。´Д⊂)
坂道発進補助機能と共に最近のMT車についているハイテク装備をもう1つ紹介します。
オートブリッピング
シフトアップよりも習得が難しいシフトダウンですが、近年はオートブリッピングという機能が付いている車種が登場しています。
どんな機能かというと何にも考えずにクラッチ切ってギアを落とすだけで、自動的にエンジンを吹かすブリッピングをしてくれて誰でもスムーズなシフトダウンができちゃうというものです。
アクセルペダルを踏んで回転数を合わせる操作は一切必要ありません。
実際に体感してみないと凄さは分かりにくいと思いますが、使ってみると自分がプロのレーシングドライバーになったかのような気分を味わえます(笑)
AT、DCTでパドルシフトが付いている車だとパドルを使ってシフトダウンしたときに、エンジンの回転数が上がるのと機能的には同じですけどね。
ダブルクラッチを習得してる人にとっては無駄だと思いますが、私のようにただギアをガチャガチャしたいという人には有り難いです!
後付けでもオートブリッピングを付けることができるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
意外と悩む駐車のときのギア
MTで意外と悩む方が多いのが駐停車するときのギアの選択ですね。
サイドブレーキをしっかり掛けるは大前提ですが
- 1速なのか
- はたまたR(リバース)なのか
- それともN(ニュートラル)なのか
という問題が発生してきます。
ここではカンタンにまとめますが、
- 平坦な道、駐車場なら=R
- 上り坂の途中で止めるなら=1速
- 下り坂の途中で止めるなら=R
という考えで基本的にはOKです。
車種によって異なる1速とリバースのギア比まで考える人もいますが、、、
詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
⇒マニュアル車の駐停車、ギアはRでサイドブレーキが基本。坂道は!?
とにかく楽しい
最近はMTを凌駕する高燃費&ギアチェンジスピードを叩き出す多段ATやらデュアルクラッチ、そしてトランスミッションという概念がない電気自動車などが続々と登場しており、はっきり言って過去の物となりつつあるMTですが、何より人間が最も欲している楽しさ!という意味では最も優れています!
ここまで読んでくれている方は元々MT好きだと思いますが、まだMT車を所有したことがないという方がいるなら今すぐにでも購入を検討してくださいね。
心が豊かになる人生が手に入れられるはずです(笑)

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